田中麻記子展「Pink cave/Black ray」 レポート
2010年6月13日~7月25日までギャラリーM(愛知県日進市)で開催中の
田中麻記子展「Pink cave/Black ray」 のレポートです。

展示内容
光と影、白と黒など両極的なテーマを扱い、
現実と幻想のはざまを描き続けている作家 田中真紀子さん
今回の個展では、2009年の秋から作成されたパステル画が展示されます。
今回の作品の舞台は“体の中のどこか”
体の中に住む小人たちや動物など、不思議な世界が描かれています。
前回の展示のカラフルな雰囲気とは異なり、
色調は、題名のとおりピンクやテラコッタ、ダークブラウンとブラックに絞って、
暗闇の中から浮かび上がってくる光をイメージし、
「グロテスクではなく、ポップでコケティッシュな世界」を表現したのだそうです。
画材はパステルを使用。
パステルを使って描く作業は、油絵のように筆を使わず、
指で画材をすり込んでいくという手法をとることから、より自分の内面にあるイメージを、
指からダイレクトに画面へ写し取っていくような感覚を体感したのだとか。
今回は、自作の額を用い、作品の世界観をさらに深めています。


レビュー
今回GALLERY Mでは2度目の展示の田中麻記子さん、前回の展示での油彩で色彩豊かな作品とは異なり、今回はモノトーンを基調としパステル画による作品たち。
モノトーンで体内…ダークな世界の作品をイメージしていたが、そのイメージとは異なり、田中さん自身の奥の方にある、創造的な作品の発想の根源を垣間見ているような、独特の世界が広がっていた。
パステルの粒子を幻想の空気や感覚を混ぜ合わせ、画面にすり込み描かれた世界。
パステルならではのやわらかな雰囲気、細やかな描写や濃淡は滑らかな体内の生めかしさ、つややかさがある。その中に描かれている妖精のような登場人物達がストーリーを創りだし、おもしろく、想像力をかきたてられる作品となっている。
それぞれ違う形、厚さの紙芝居のような額縁は、田中さんの“体内のほう”にある世界を、現実世界に映し出すための枠のようにも感じた。
様々な表現で多彩な世界を見せてくれる田中さんの、現実と幻想の中間地点のような、魅力ある未知の風景を楽しめるのではないだろうか。
スケジュール
2010年6月13日(日)~7月25日(日)
詳細情報/イベント情報
田中麻記子展 「Pink cave/Black ray」
■田中 麻記子プロフィール
1975 東京生まれ
女子美術大学附属高校/短期大学 服飾デザイン科卒
2009 第12回岡本太郎現代芸術賞 入選
■オープニングパーティー
6月13日(日)17:00~ お気軽にご参加ください








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