「ハーブ&ドロシー」レビュー

2011年1月6日 コメントがありません by 名古屋アートライフ編集部

現在名演小劇場で、公開中の「ハーブ&ドロシー」のレビューをお届けします。

「ハーブ&ドロシー」公式HPより引用

【レビュー】
アートコレクター。
この映画の主役ハーブ&ドロシー夫妻の実話。
二人は、マンハッタンの1LDKで暮すごく普通の老夫婦。

ハーブは定年まで郵便局で働き、ドロシーは図書館司書だった。
そんな二人が、60年代初頭、慎ましい生活費の中から
約30年間のあいだアート作品を買い始め、
いつのまにか膨大にコレクションとなった、その数は約2,000点。

当時まだ評価の定まらないミニマルアートやコンセプチュアルアートの
作家くらいしか買えなかったが、今では20世紀のアート史を
代表する大御所たちばかりとなった。

この作品からは、本当にアートを愛する気持ちが伝わってきます。
価格の高騰した作品ばかりなのに1点も売らず、
アメリカのナショナルギャラリーに寄贈してしまったのです。
そして謝礼を受け取ったにもかかわらず、
そのお金でまた作品を購入し、美術館に還元されたのです。

不思議だったのが、これほどのアートコレクターと言われるからには、
さぞ作品の解釈を言われるのだろうと思っていたのですが、
ほぼ一言だけで、ひらすら観るのみだったのです。

印象的なのが、ドロシーの笑顔、画面には毎日の如く
一緒に仲良く作品を観にいく二人の姿が映し出されます。
そんな二人は、無名の頃からコレクションしてくれた恩義を感じるのか、
作家たちからとても愛されているのです。

この映画は、アートを愛する二人のささやかながら偉大でもある、
幸福な人生を感じさせてくれる良作です。

【text by 美静】

【予告】

公開日

2010年12月25日(土)

詳細情報

監督 : 佐々木芽生
出演 : ハーバート・ヴォーゲル、ドロシー・ヴォーゲル

劇場情報

【映画館】名演小劇場
【電話】052-931-1701
【休業日】なし

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