「セラフィーヌの庭」レビュー
現在、名演小劇場にて公開中の「セラフィーヌの庭」のレビューをお届けします。

【レビュー】
セザール賞主要7部門独占受賞の「セラフィーヌの庭」は、
実在した女性画家の生涯を描いた話題作です。
彼女はセラフィーヌ・ルイ(1864-1942)。
フランスの素朴派の画家で家政婦をしながら絵を描き、
貧しく孤独な日々を過ごしていたが、
無名だった素朴派の「アンリ・ルソー」を見出した
ドイツ人画商ヴィルヘルム・ウーデと出会い、
画家としての道が開けてくる。
見どころはセラフィーヌとウーデとの心温まる交流でしょう。
自然を愛し孤独なセラフィーヌだからこそ、人の痛みがわかるのか、
冒頭にウーデが苦悩するところをやさしくいたわる。
これが始まりとして、2人の絆がどんどん深くなっていく。
その関係は、自分を救ってくれた恩人、
すばらしい才能をもちえる画家。
人との出会いがどれほど大切かを感じさせてくれるかのようだ。
セラフィーヌの生涯はドラマティックであった。
画家として成功しかけ、貧困から脱出し、何不自由ない生活も手に入れた。
だか、世の中の時代と経済が、2人に影を落とす。
その後、セラフィーヌが病んでしまっても、温かい眼差しで
接したウーデの姿に心うたれます。
セラフィーヌの絵は自然界を描き出し、
その描写からは魂が伝わってくるかのようなエネルギーに満ちあふれています。
しかし、稀代の才能を持ちえるとは、脆弱で儚いもの。
彼女の一生はそんな儚さにおおわれていたかのようです。
【text by 美静】
【予告】
公開日
2010年8月28日(土)
詳細情報
監督 : マルタン・プロヴォスト
出演 : ヨランド・モロー、ウルリッヒ、トゥクール、アンヌ・ベネント、フランソワーズ・ルブラン
劇場情報
【映画館】名演小劇場
【電話】052-931-1701
【休業日】なし
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