「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語」レビュー

2010年11月29日 コメントがありません by 名古屋アートライフ編集部

現在名演小劇場にて公開中「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語」のレビューをお届けします。

「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語」公式HPより引用

【レビュー】
ニュージーランドのエリザベス・ノックスによるベストセラー小説
「THE VINTNER’S LUCK」を、「クジラの島の少女」で脚光を浴びた
女流監督ニキ・カーロが、ワイン造りに人生をかけた男の愛と生き様を、
神秘的に描いた作品です。

時は19世紀のフランス、ワインの王様と例えられるほどの有名な
産地ブルゴーニュ地方の葡萄農園で、究極のワイン造りを目指す若き農夫ソブラン。
ある夜、天使ザスと出逢ったソブランは、ザスからワイン造りの秘訣を聞き、
ザスの庭にあった葡萄樹を譲り受ける。

最大の見どころは、農夫ソブランと天使ザスの友情(愛)でしょう。
リアリティの現実世界に、ファンタジーの天使が絡むのですが、
とても神秘的でロマンティックな雰囲気が画面から濃密に漂ってきます。

監督の手腕や撮影監督の力量も見逃せませんが、
なんと言っても、天使を演じたギャスパー・ウリエルの中性的でいて、
包容力のある男性的な部分がミックスされた独特な個性が、
この映画をさらに魅力的にしています。
そして、天使の存在は、ある人間と、その精霊との関連性を物語っているかのようです。

本作はワイン造りが人生に例えられ、
順調に行っていたワイン造りも、突然の悲劇が襲ったり、
美しい妻と愛、そして男爵夫人との禁断の愛。
そして謎めいた天使との出逢い。

至高のワインの如く、芳醇でロマンティックな香りのする本作を、ぜひご堪能ください。

[text by 美静]

【予告】

公開日

2010年11月20日(土)

詳細情報

監督 : ニキ・カーロ
出演 : ケイシャ・キャッスル=ヒューズ、ジェレミー・レニエ、ヴェラ・ファーミガ、ギャスパー・ウリエル

劇場情報

【映画館】名演小劇場
【電話】052-931-1701
【休業日】なし

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